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日薬・三浦副会長  「調剤基本料」一元化論議再燃に警戒感
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日本薬剤師会の三浦洋嗣副会長は8日、日薬学術大会の特別講演で、「診療報酬改定からみた薬剤師に求められるもの」をテーマに講演し、2012年度改定で見送られた「調剤基本料」の一元化について、「これで終わりということではなく、また出てくる可能性がある」と述べ、通常の40点が薬局の業務に見合ったものであることをエビデンスを含めて示していく必要性を強調した。
 調剤基本料の一元化をめぐっては、昨年1月に政府・行政刷新会議の「規制・制度改革に関する分科会」が通常40点の基本料を特例点数の24点に一元化することを提言した。三浦副会長は「中医協でも議論されたが、24点は薬局の経営効率を考慮したもので、基本料は原則一元化されていると考えられるということで、(見送ることが)認められた」と経緯を説明。その上で、「当然、右肩上がりの調剤に狙いをつけてくるだろうということは十分に考えられる」と述べ、一元化議論が再び出てくる可能性があると指摘した。

●いつまでも続かない「後発医薬品調剤体制加算」12年度改定では、後発医薬品調剤体制加算の算定要件が「調剤割合(数量ベース)20%以上」「25%以上」「30%以上」から、それぞれ「22%以上」「30%以上」「35%以上」に引き上げられた。三浦副会長は「後発品調剤体制加算はいつまでも続くものではないといわれている。35%を超えたからといって肩の荷を下ろすのではなく、引き続き、患者に説明し、勧めていくことが財政面も含めて大事だ」と強調した。

●薬剤師の裁量として大切な「一般名処方加算」
 同時に、12年度改定で新設された「一般名処方加算」については、「後発品の使用促進に大きく影響を及ぼしているのではないか。われわれにとってはとても大きな出来事であり、薬剤師の裁量が増えるということで、大切にしていきたい」と述べた。

●適切な「薬剤服用歴管理指導料」の算定を
 12年度改定では薬剤情報提供料が「薬剤服用歴管理指導料」に包括化され、お薬手帳を通じた情報提供が算定要件になった。三浦副会長は、患者から薬袋の中にお薬手帳貼付用シールが入っていたが、薬局で何も説明を受けていないとの報告が厚生労働省に複数あったことを示し、「これは(薬歴管理指導料の算定に必要な)お薬手帳の説明をちゃんとしていないということ。国民から薬局はちゃんとやっていないじゃないかと思われてしまうこと自体プラスにならない」と述べ、適切な薬剤服用歴管理指導料の算定の必要性を訴えた。
by coldplay777 | 2012-10-11 20:12 | 薬局セクター

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by coldplay777